既報の談合情報通り、清瀬の上宮保育園工事を菊池建設が落札したとの情報を受けました。
そこで、1週間ほど前の、10月11日 午後、上宮保育園工事の談合疑惑に関して、清瀬市役所に直接話を聞きに行ってきました。子ども家庭部長さん自らが出てきてくださり、話をうかがう事ができました。
まず、上宮保育園工事についておさらいをします。
上宮保育園は、社会福祉法人 上宮会が経営する保育園です。
社会福祉法人 上宮会 ホームページ
ですので、この入札は民間業者が行う入札です。ですが、多額の補助金の上で成り立っている工事です。国民の血税で行われる工事ですから、不正など無いように細心の注意を払わなくてはなりません。
この補助金ですが、国が出資し都に設置されている安心こども基金から支払われます。
補助割合ですが、
国 3分の2 市 12分の1 事業者 4分の1 となっています。
今回の上宮保育園工事の補助金の上限金額は国と市合わせて、
なんと1億9800万円にものぼります。
多額の血税が支出されるにも関らず、なんと!
都へ申請書類に、入札経過調書など入札関連書類は不必要なのです!
「談合情報通りの結果なのに、問題はないのか?」と部長さんに聞くと、
「談合情報など入っていない!知らない。」との事。
このブログに入札前の日時で上宮保育園の談合情報を記載している旨を伝えました。
「何を根拠に談合だなんて言っているんですか?」と逆に言われたので、
今、手元に無いが入札経過調書をこっそり見せてもらった事。入札は2回行われていて、1回目も2回目も最低金額を入れたのは菊池建設であった事。いわゆる一意不動の法則通りになっていること。1回目から2回目にかけて、入札参加者数が減っている事。などなどの事例を挙げて、
「典型的な談合の入札ではないか!談合関係の本を一冊でも読めば、すぐに見抜けるのではないか!」と伝えました。
すると、こいつ、入札経過調書を見ているのか?と顔色を変え、部長さんは、本来提出義務は無いが、入札関係書類を提出してもらい検査をすると明言してくれました。
この上宮保育園工事の入札ですが、2回の入札でも予定価格に達せず、2回目に一番低い金額を提示した菊池建設と随意契約となったとの事。予定価格の上限一杯で受注できる非常においしい入札結果であったといえると思います。
清瀬市役所の後、上宮保育園自体にもうかがいました。園長先生からも入札の事を聞きました。清瀬市の部長と同じく、関係者から教えてもらった話と一緒でした。
これだけ、疑惑の入札でも、補助金を出すのですか?
あっさり、補助金出せば、市民からの住民監査請求が出る事でしょう。
「いい加減な補助金支出!」と市長選の争点にもなるでしょう。
再度入札をやり直すか、補助金を出さずに、自前で保育園工事をしてもらうべきです!
清瀬市民でも無いのに口を出すな!と思われるかもしれませんが、補助金の大部分は国民の血税です!日本全体の問題です。
民間活力の導入!というのは大いに結構ですが、やり方を間違えるとブラックボックスばかり作ってしまい、利権の巣窟になってしまうのでは?と不安に駆られます。